前回ヘルプを出したことで、すでにもうたくさん救われています。ありがとうございます。
少し持ち直したので、この状態だからこそ書ける振り返り的なことを書いておこうと思います。
わたしは知識を得ることで、人に助けを求められるところまで健康になりました。
子供の時は適切なヘルプにつながるかは運に任せるしかありませんが、大人にとって知識は必要な手助けを手繰り寄せる鍵になると実感しています。
ということで、これまでに知り得た根拠がある知見と、わたしの体験に基づくトピックをお示しします。
いずれも種類を問わず逆境体験からの回復に役立つだろうと思うものです。
【知識編】
・虐待を受けた人の2/3は自分の子供を虐待しない
●虐待の連鎖から抜け出た要因は3つ
①子供時代に虐待的でない大人に養育される
②年齢を問わず1年以上治療を受ける(大人になってからでOK)
③情緒的に支えになる配偶者を得る
●トラウマになるような体験について、本人が話したい場合は話すことが治療になる
●本人が望まない時に話をさせるとかえってトラウマが悪化する
・話を聞くという技術
●辛い体験を聞くにはトレーニングが必要。
●訓練していない場合、自分が対処できないと感じて防衛のために否定的な対応をしてしまう(早く忘れなよ、気にしすぎだよ、そういうふうに感じる方がおかしいなど)
・常識・偏見が人を殺す(健康の社会的決定要因)
●精神疾患、自死、LGBTQsなど社会で否定的に捉えられている状況に関連する場合、偏見や差別が原因で精神/身体疾患の罹患率が上がる
●常識や偏見差別が原因であって逆境体験が悪いのではない
・筋トレ=神
●運動するとセロトニンが増えるのでうつの改善に効果がある
・「常識はゆっくりだがアップデートされている」という事実
●医療の世界で、かつて常識だったことはこの30年で大きく変わっている
例:LGBTQs(かつて性同一性障害は精神疾患、今は個性)、グリーフケア(死別後にケアが必要だという概念は60年前からあるが最近ようやく医学部教育に導入された)
【個人的体験に基づくセルフヘルプ】
・近親者に期待しない
●多くの場合、家族は当事者かつ話を聞く訓練を受けていない素人。一生わかりあえなくてもいいし、死ぬまでに1ミリでも歩み寄れれば満点。無理に許すとかしなくていい。
・没頭する時間を作る
●作業に集中してすべてを忘れられる時間とても大事。ゲームでも映画でも漫画でもなんでもよい。ちなみにわたしは筋トレ。
・話さない
●社会で出合う人の多くは悪気はなく自己防衛で否定的な反応をする可能性が高い。
●否定的な反応も自然なことだが、それを悪意と捉えないように当事者に強いるのは酷(というかそれはセカンドレイプ)
●相手に悪意はなくても傷つく可能性があるので話さないことも重要。
・話す
●安全なところで体験を話して整理することで捉え方が変わる
●訓練を受けていて守秘義務がある専門家に頼るのは精神的コスパがよく近道
●重い話を専門家としておくと身近な人にすべて聞いてもらわなくて済むので二次災害も防げる
●専門家以外では、その話をしなくても居心地がいいところだと話しても大丈夫な可能性が高い
・瞑想は薬
●感情や思考は流れる雲で自分は空。すべては過ぎ去るしわたしではない、と見ていられたら全部解決。しかしそう感じられるまでには時間がかかるから他の手段とのコンボがいい。ちなみにわたしは筋トレ。
・複数手段のコンボにする
●1つに頼ると、それができていないときに自分を責めがち。どの手段も効果を感じるまで時間がかかる。気長に期待しすぎず続けるには分散投資が楽。
さて、お気づきですか?偉そうにあれこれと書き連ねましたが、結論はひとつです。
筋トレです。筋トレをするのです・・・。筋トレがすべてを解決します・・・。
というのは冗談ですが、こうして書くこともセルフヘルプのひとつのようです。
せっかくならもっと面白い話(もげろとか)が書けるようにもう少し養生します。