塩鮭のライティング遡上

文章力向上のためにひたすら書くブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

39:年越し彼氏業

旧年中は大変お世話になりました。 今年は乙女(83歳)の彼氏業に励む年末年始を過ごしています。 コロナめのおかげで地元の繁華街での買い物すらままならなかった彼女を早めの初詣に連れ出し、 チョコやらイチゴやら丑の置物など、 アレコレ買い与えて荷物を…

38:旅について

頻繁に旅行に行ったり留学しなかったかわりに、内側を旅してきたという感覚があります。 感情や記憶を、身体を、繊細に感じること。そうした内側の旅や探検は、アトラクティブに映らないと思います。 どこにいった、あそこにいった、あれがきれいだった、こ…

37:わたしの中の男と女

小さいときの記憶に、忘れられない場面があります。 遺品整理で出てきた父が母に宛てたたくさんのラブレター。 西陽の差す部屋で見つけてしまった母の新しい恋人の写真。 そこで感じた感情や立てた誓いのようなものが人生に及ぼすよくない影響を、漠然と感じ…

36:クリスマスギフト

メリークリスマス。 いかがお過ごしですか。 今年は、コロナにも関わらず幸福に満ちた時間が増えました。 少人数の友人や家族との間で、以前にも増して愛の循環が深まっているからです。 1対1の、感情や思いやりの温度が感じられる関係というのは、これほど…

35:与える理由

人に何かをあげるとき、その理由を立ち止まって考えるようになりました。 同じものをもらうのでも、それが喜びを生むかどうかは理由と背景によって大きく異なるからです。 一個食べるだけで、もうえも言われず幸福になる、大好きなお菓子があります。 でも、…

34:秘密のあじわい

秘密って好きですか。 わたしは好きなのと嫌いなのとあります。 嫌いな秘密は、他人の重荷を肩代わりするもの。 他人のメリットのために抱え込む秘密です。 思い出すのが、不倫痴話喧嘩プレイに巻き込まれたときのこと。 双方と友人だったので、男のほうから…

33:いつまでも悲しくてもいい

今日はグリーフの話をしようと思います。 身近な人が亡くなった後、悲しいですよね。それをグリーフ、悲嘆と呼びます。 その悲しさは、放置したり我慢してなくなるものではなく、サポートやケアが必要なものです。 グリーフという概念は日本ではまだあまり知…

32:助けを求めるのは高等技術である

またしても祖母の女子力にいらっとして実家から帰ってきました。こんばんは。 よくもまあ自分でできることをあれもこれも人に丸投げするわ…とモヤったところに、イライラは気づきのサインだよ~と諭す友人の顔がよぎりました。 今宵もありがとう。専門職すご…

31:しあわせボケ

ここ最近、幸福に過ごしています。 そしてその分文章が書けません。 しあわせだと突き詰めて考えないものですね。 幸福ってパーソナルな体験だから、他人とシェアしておもしろいと思えるような要素を見つけにくいように思います。でも確実なのは、「これは嫌…

30:女の本能は何だ?

精子以外の種をまけるのが男の進化だとしたら、女の進化は何でしょう? わたしは女だから男の批判をするのは簡単ですが、片方だけというのもナンセンスなので、女の側にも同じように考察の目を向けてみます。 精子×卵子=子供=種の繁栄という元の式で、 精…

29:ぽすくまシンギュラリティ

郵便局のLINEアカウントに写真を投げると、適当に年賀状のデザインをしてくれるそうです。ちなみに郵便局のゆるキャラはぽすくまというクマです。 わたしはクマが好きでですね、北海道限定航空会社AirDoのベアドゥから木彫りの熊まで、クマなら分け隔てなく…

28:正解なんてない

コロナも第3波に突入して、どうやってリスクを減らすかいろいろ言われはじめていますね。 よくもわるくも個人の裁量が大きい国にいるので、自分がどう行動するかは自分できめなきゃねと身が引き締まります。 自分で決めるために、参考になるなと思った話。 …

27:解明・スピリチュアル女子の違和感

偶然が重なって預言カフェなる場所で預言をうけました。 女子たちが長蛇の列を作る有名スポットなのは知ってたんですが、 並ぶの嫌いだし行ったことはなかったのです。 それがね、いやね、びっくりですよ。ほんと。 たった4分で言い当てる言い当てる。 キリ…

26:怒りは二次感情

専門家に教えてもらったことを思い出したので書いておく。 怒りは二次的に生じるもの。 大抵の場合もっと感じたくない感情がその根底にある。 それを感じると自分が壊れてしまうように感じるからその感情を怒りで隠す。 根底にはあるのは、悲しいとか、寂し…

25:地獄の釜の蓋、開きすぎてないか2020

人間世界がリモートワークできるようになったから、ヒャッホー肉体の有無とか関係ないじゃんって感じで、今年はこの世とあの世の境目があいまいになることが多い気がするんですが、考えすぎですかね? 他の人は知りませんが、わたしはそうだったので、その話…

24:実録・アップデート版本能

精子以外の種をまけるのが成熟した人間の本能では?という話は、わたしと大切な人の体験に基づいている。 彼は、小柄でしわしわで、愛嬌があって、智慧があって、そこにいるだけで場が変わる、不思議な人だった。 彼を追いかけて、たくさんの新しいことをし…

23:生まれ変わる予感のこと

死ぬことを恐れたり忌み嫌う人は多いが、わたしとって死は身近でどこか懐かしい。 肉親が早くに亡くなり、これ以上なく尊敬する人ももうこの世にいないからだと思う。 死を悲しむ時期は過ぎ、彼らとのつながりを確かに感じるから、さみしさはない。 死ぬこと…

22:それは愛からか、恐れからか

いまでこそ ポンコツですが、 これでもむかしはけっこうちゃんとした人だったんです。 勉強も仕事もそつなくこなす、そこそこにできる人でした。 ただ、 当時を振り返ると、行動の動機が、失敗したくないから、怒られたくないから、よい人にみられたいから、…

21:願いが叶う83歳の秘密

わたしの祖母は、女子力の塊のような人です。 彼女は息を吸って吐くかのごとく常にお願い事を繰り出し、私や家族は疑問を抱く隙もなくほぼ自動的に彼女の要望を叶えてしまっているのです。 ゴリ押ししまくっているのに、そう感じさせない女子力の高さ…ッッ。…

20:ポンコツ礼讃

難しい本を読めなくなった。 正確に言うと、特定の分野の本が読めなくなった。 一時期浴びるほど読んだ本を、改めて読もうと思って買いなおしたが、ほんの3ページしか読めなかった。 そこそこ高価だったのに、ほとんど読めない自分に妙にほっとしている。 む…

遡上:19:忘れられる幸福

最近記憶力が落ちてきた。 これが老化かと思うものの、それ以上にほっとしている自分がいる。 忘れられるということは幸福だ。 些細なことを逐一覚えていると、それらを頻繁に思い出してストレスが増幅する。 面白いもので、頭から消えないのはたいていネガ…

遡上:18:一文字の力

この国の言葉はおそろしくもうつくしい。 あなたでいい あなたがいい たった一文字が多くを語るから。 あなたはいい あなたもいい 無意識に使う言葉からその人が透けて見えるから。 あなたでいい (本当は他にもっと良い選択肢があるが、仕方なくあなたを選…

遡上:17:困難をオープンに語る文化

TEDの流し聞きにはまってます。 いまさら感満点ですが、すごくいいです。 困難や逆境体験を率直に語り、それを肯定・活用するTALKが多くて、希望が持てます。 物事のとらえ方の多様性が、英語を話すときに心が平安な理由だなと改めて思います。 直近のベスト…

遡上:16:魔法のコーピングリスト

塩鮭です。こんにちは★ ここ2回、過去の怒りを掘り出したので、すっきりしたけどちょっぴり疲れました♡ タイミングよく、いいことを聞いたのでそっとシェアするね! こまごまストレスや疲労がたまるのは人間生活の常。 リフレッシュ方法をリストにしておくと…

遡上:15:男の本能アップデート

「わたしは男が大嫌い」という本が話題ですね。 塩鮭はある種類の男が嫌いです。 くそくらえな前回を筆頭に、「男が多数の女と性交渉したいのは、種の保存という本能のため当然だ」という詭弁を繰り出す輩です。もげろ。 動物としては正しいかもしれないが、…

遡上:14:彼女の友達とセックスしたがる男

恋人が、あなたの友達とセックスしたいと言ったらどうだろうか。 気持ち悪い。 わたしは嫌だ。 吐き気がする。 そんな話を笑って彼女にする男も、怒りもせず茶化して聞き、あまつさえ話に出た友人に一部始終をくったくなく話す女も、相当に気持ちが悪い。 セ…

遡上:13:「聴くこと」は対価の発生する専門技術である

今日は 遡上8の続きです。 「愛せないモノローグ話者」に出合ったときの対処法について書きます。 「愛せないモノローグ話者」は、解決する気のない相談事、頭の中で繰り広げられる不平不満といった ネガティブなモノローグをのべつまくなく滔々とくりだし…

遡上:12:竹輪のつづき

年初の書初めに「竹輪の穴」と書きました。 もうひとつ、筋トレの目標として、「プリ尻」とも書きました。 いまだプリ尻には程遠い農耕民族の尻に、救世主が現れました。 竹輪。 j-town.net まじかよ。 もはや筋トレすら必要なく、竹輪をたべるだけで筋肉が…

遡上:11:肥れ。もっとふとるのだ。

10日続けたことにほっとして2日さぼってしまった。 気を取り直して続けよう。 コロナの弊害を、在宅勤務の恩恵で相殺すべく、実家で仕事をしている。 ウイルスよりもさみしさが毒であるようで、祖母の食欲と意欲が落ち、体重が減った。 いかん。高齢者の体重…

遡上:10:竹輪の穴

さみしさやむなしさを感じたとき、それを何か余分なもので埋めて麻痺させるのではなく、そのありよう、形状をじっと見ること、理解すること。その先に、ありあわせでなく本当に求めているものを創り出していくことが、わたしにはしっくりくるな‥。と去年のク…