塩鮭のライティング遡上

文章力向上のためにひたすら書くブログです。

52:羨ましい気持ちの収め方

他人と比較することは不幸です。生産性がないからです。

ですが、無駄で愚かだとわかっていても、同性の素敵な人と容姿や年齢や才能、家庭環境といったもちものを比べるのをやめるのは存外難しいものです。

なので、わたしなりに比較という地獄から距離を取れる理由はないものかと考えていました。

腹落ちする理由は人それぞれです。
たとえば外国のもっと過酷な状況の人と比べて日本に生まれただけで幸せというのも人によっては十分な理由になります。
わたしは頭では理解できますが腹落ちはしません。ほとんど日本から出た体験がなく、日本人の中での比較が続いてしまうからです。

いまわたしの中で最も納得がいくのは、羨ましくなるその人は前世、大変徳の高い僧侶だったと思うという方法です。

徳の高い僧侶が生まれ変わったんだから人徳があるのも恵まれてるのも当然よねーと思ったら、比較の気持ちが一気に消えました。

恵まれた人=前世徳の高い僧侶説になんの根拠もありませんが、反論のひとつも湧いてこないのでわたしはスカっとします。

驚いたのは、比較から解放されてみると自分も案外悪くないと思えたことです。
現状のままならぬ事どもを考慮するにわたしはもしかしたら前世極悪人だったかもしれませんが、そのわりには現世の家族環境も悪くはないし自分の努力でそれなりにやってきていると思えたからです。

自分が納得さえすれば理由は何でもよく、他人は他人、わたしはわたし。と思えることが肝要です。

誰もが与えられた条件の中で精一杯よくやってるよねという気持ちになれればようやく自分のことに集中できる気がします。