今年はコロナのおかげで、料理のたのしみを知った。
祖母が作ってくれた揚げ茄子と山芋の南蛮漬け。
10年来の友人定番のつまみ、無限キャベツ。
インドのお母さん直伝のインド版お好み焼き。
他人のお気に入りレシピを教えてもらう。
作ってみる楽しさ、報告してまたおしゃべりするたのしさ。
祖母と分担してつくるナポリタン。
生協で買った紫蘇を煮出して友人とつくったジュース。
友達と米米CLUBを歌いながら土鍋で炊く白ごはん。
作業をともにして、だれかと一緒に料理をする楽しさ。
ありあわせの材料でつくったきゅうりの酢の物。
作ってる間にスープパスタになった夏野菜の炒め物。
おいしいと食べて、また明日も食べたいと言ってくれる人がいるよろこび。
1人暮らしになってほぼ料理をしなくなったので、自分のことを食にこだわりのない人間だと思っていた。
それがどうだ?
料理、すごい、たのしいぞ??
揚げびたしを褒めてくれた友人が、「美味しい料理を作れるのはくいしんぼの証拠だ」だと言うのをきいて、たしかに、と思った。
常にどう美味いものを食うかにこだわる祖母と母のもとで育っていて、もともと底抜けに食い意地が張っているのは間違いない。
ただ、料理が楽しいと思うのは、他人とのかかわりがあるからだ。
教えてもらったレシピで作ったことを伝えるのも、だんだんそのレシピに慣れていくのも楽しい。
人と一緒に料理をするのはもちろん楽しいし、おいしいと言ってもらえたらとてもうれしいしまた作ろうと思う。
料理のたのしみは、人といるたのしみ。
ではまた明日。