塩鮭のライティング遡上

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61:軍事力あらため紳士淑女のマジック

昨年末に料理軍事力論を展開していましたが、考えが変わったので撤回します。

 

 

「他者に貢献することが自分のためになる」というのは一見いいことに見えますが、結局は自分の利益のためであって損得勘定ですね。

 

 

わたしが軍備増強!と鼻息を荒くしているときに、友達が違和感を指摘してくれていました。

 

「男のためでなく自分のために好きなものを作ろう」

自分の好きなものを作る。好きなものを一緒に食べたいと思う人を呼ぶ。そこに性別は関係ないよ?と。

 

 

刺さるものがあり、自分の食べたいものを作っていたら自然とレシピも増えました。

今は単純に料理が楽しいです。

 

自分が食べたいものを作り振る舞い合うなら男女も損得も全部無くなりますね。

 

考えすぎて変な方向に行きがちなところを、ちょっと待てと笑いながらコメントしてくれる友達には感謝しかありません。面白がってくれてありがとう。

 

 

別の友人は、料理軍事力論に「メアリーポピンズのような淑女のクッキングマジックなら、平和のための抑止力になるかもね」とコメントをくれました。

 

目から鱗。料理軍事論のときには、商品価値を上げて自分にメリットをもたらさねば・消費される側でなく支配する側に行かねば、と危険な強迫観念と戦争の香りが渦巻いていました。

美味しいものを食べたい・好きな人と共有したいに動機がシフトしたら、争いが消えて調和した感じがします。

 

好きなものを作りあいシェアするのが料理であるなら、間違いなくそこにあるのは平和です。

淑女のクッキングマジックとはなんと素敵な響きでしょうか。

 

話はそれますが、料理軍事力論から離れて初めて、自分は祖父や歴代の彼を筆頭に身近な男性にたくさん料理を作ってもらいっていたことに気付きます。

男性が自発的に料理をしない場合も「男だからしないのか?性別がなぜ理由になるのか?わたしも人が作ったものを食べたい」と硬軟混ぜて啓蒙し、お互いが料理をする状況を作っていました。

 

料理は美味しいを共有する平和をもたらします。

そして性別に関係なく誰でもできます。

ですから、友人の美しい言葉にもう一歩踏み込んで、料理は紳士淑女のマジックと言いたいと思います。

 

さて、今日のごはんは昨日作ったクミン入りサルシッチャを食べます。

美味しいがあれば、どんなときも平和です。